《台湾在住日本人向け》株式投資のはじめかた

台湾居住中に株式投資を始める

台湾駐在中に貯まった台湾ドルや日本円を、預貯金以外の方法で増やしたいというご相談をよくいただきます。資産運用ツールとして株式は選択肢の一つになりますが、株式を短期で売買し利益を得ようとすると、どうしても投機(ギャンブル)になってしまいます。しかし中長期保有できる方にとっては、資産形成の王道とも言えます。

株式投資は、個別銘柄に直接投資したり、投資信託を介して投資することができますが、いずれも証券会社に証券口座を開設するところから始まります。残念ながら日本の証券会社は「日本非居住者」をサービス対象としておりませんので、台湾や海外に在住中は、日本以外の地域に証券口座を開設する必要がございます。

証券会社により取り扱う株式市場やサービスは様々です。台湾の証券会社にこだわらず、その他の外国証券会社も比較・検討いただくことをお勧めいたします。ここでは、台湾在住日本人が、一外国人として証券会社を選定する際のポイントを4つご紹介いたします。

1. 日本帰国後も継続利用できるかどうか

2. 言語の問題

3. 日本株・米国株に投資ができるかどうか

4. 台湾や日本にある資金で株式投資ができるかどうか

1.日本帰国後も継続利用できるかどうか

いずれ日本にご帰国される駐在員には、特に大切なポイントです。

台湾の証券口座は、台湾居住者を対象としています。つまり日本帰国が決まると、口座閉鎖が前提になる可能性があり、希望するタイミングで株の売却ができないかもしれません。(日本に証券口座をお持ちであれば、移管手続きはできるかもしれませんが、少し手間がかかります。)

一方香港やシンガポールなどの金融都市では、外国人(非居住者)向けにサービスを提供している証券会社がございます。もちろん日本帰国後も、そのまま継続利用できます。ご帰任のタイミングに左右されることなく株式運用できるのが、外国人を対象とする証券口座のメリットです。

2.言語の問題

台湾の証券会社は、基本的に台湾人向けサービスのため、口座開設のお申込からその後のお手続き、売買取引、ウェブサイトシステムなど、すべて中国語と言うところがほとんどです。中国語ができる方にはよいですが、そうでないとかなり面倒です。
一方香港やシンガポールといった金融都市は英語が公用語のため、外国証券会社は、中国語だけでなく、英語サービスも提供しています。また日本語サポート体制がある外国証券会社もございますので、言語面で不安がある方は、外国証券会社の方が良いでしょう。

3.日本株・米国株に投資ができるかどうか

投資可能な株式市場は、証券会社によって違います。台湾市場に投資するのであれば台湾の証券会社が良いですが、私たち日本人が最も情報が取りやすいのは日本企業ですので、まずは日本の株式市場に投資ができる証券口座がよいのではないでしょうか。

また世界のお金が集まる米国市場-ニューヨーク証券取引所(NYSE)、ナスダック(NASDAQ)に投資できる証券口座は長期運用においては魅力的です。いずれによせ、あなたが投資をしたい市場を取り扱っているかどうか事前に確認した上で証券会社を選びましょう。

4.台湾や日本にある資金で株式投資ができるかどうか

証券口座が開設できましたら、資金を証券口座に送金することになります。大抵の方が、資金元は台湾の銀行か日本の銀行だと思います。それら銀行からの入金を受け付けているかどうか、事前に確認しておきましょう。折角証券口座を開設しても、資金の入金ができなければ元も子もありません。台湾に居ながら日本や海外資金をインターネットで送金する方法に、WISEは利便性が高いですが、証券会社により利用できない場合もございます。必ず事前に確認しましょう。

日本人向け外国証券口座

日本人が外国で株式投資する際、一番の悩みは言葉の問題ではないでしょうか。株式の売買、その後の管理などを外国語でしなくてはならいのはやはりストレスです。その点を解決してくれる外国証券会社の一つに、シンガポールのフィリップ証券が挙げられます。

フィリップ証券で株式投資

フィリップ証券はフィリップキャピタルグループの1社です。スタッフは5,000名以上、総預かり資産350億米ドル以上のグループとなっています。本拠地はシンガポールで、世界15か国と地域に展開しています。

▶フィリップ証券のWEBサイトはこちら

フィリップ証券には日本語デスクがあります。(日本語ページはこちら

▶フィリップ証券の特徴

・日本株・アメリカ株以外にも世界中の市場にアクセス可能

・日本語のサポートデスク有り

・ジョイント設定可能(相続対策)(*)

・マルチカレンシー口座

・Wiseで入金可能

(購入時や口座維持に手数料がかかります。)

(*)ジョイント設定での相続対策について
契約者が死亡した後、海外資産を日本居住のご遺族が相続する場合、弁護士依頼費用等多大な時間と費用を要します。ジョイント設定で名義人に家族を追加しておくと、万が一の際国際相続の手続きが簡素化できるメリットがございます。

日本語サポートがあって、WISEでの送金もできますので、どこからでもアクセスできる点では利便性は高いですね。ご興味がある方は、直接フィリップ証券にお問い合わせください。

台湾在住中だからできる!「香港貯蓄型生命保険」という資産運用の選択肢

資産運用 = 株式投資

このようなイメージをお持ちの方は少なくないですが、台湾を含む海外居住者だけができる運用の選択肢に、《香港貯蓄型生命保険を活用した資産運用》が挙げられます。

保険の目的は、大きくは「保障」と「運用」の2つですが、香港には、「運用」に特化した保険商品がございます。債券だけでなく株式にも一定割合投資をするため、貯蓄性が高く、日本にはない、アジアトップの金融センター香港ならではの保険です。日本ご帰国後は加入できないため、海外駐在中がご検討いただく唯一のチャンスです。

下記ブログでは、大手保険会社サンライフの「SunJoy」という貯蓄型商品について詳しく解説しております。安定的な資産形成に興味がある方は、ぜひご一読ください。

まとめ

台湾の証券口座は、中国語ができるのであれば気軽に株式投資を始めるのによいです。しかし基本的に台湾在住者向けサービスなので、日本帰国が決まると、自分の希望タイミング以外で株の売却に迫られたり、日本の証券口座への移管手続きなど、事務手続き上不便が生じる可能性もございます。

台湾の証券口座にこだわらないのであれば、外国の証券会社の方が帰国後も保有ができ利便性は高いと言えます。または貯蓄型保険のような金融商品を通して株式投資をするというのも一つの考え方です。いずれにせよ投資は自己責任となりますので、リスクを理解したうえで、最適な方法をご選択いただければと思います。

オンライン無料個別相談を随時承っております。資産運用をご検討中の方、香港の貯蓄型保険の詳細をお知りになりたい方は、是非ご利用ください。

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