
サンライフ香港が新たな米ドル建て貯蓄型保険をローンチしました。その名は「Stellar(ステラ)」。香港マーケット初の、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)に配慮した投資戦略を持つESG投資商品です。個人の永続的な資産形成をしながら、持続可能で豊かな社会の実現を目指す「ESG」の取り組みに貢献できる投資商品です。
貯蓄性や商品の仕組みは、サンライフ社既存の貯蓄型保険「Victory(ヴィクトリー)」と「Venus II(ヴィーナス2)」と非常に似ております。3商品の比較は、本編後半をご覧ください。
この記事の目次
サン・ライフ会社概要
Sun Life Financial Inc
- 本社:カナダ
- 設立:1865年
- 世界27か国に拠点を展開(カナダ、アメリカ、フィリピンで上場)(2021年)
- 総資産(Total Asset)は227Billionドル(東京海上は約233Billionドル)(SWFI社2021年ランキングより参照)
- 「Global 100」(世界で最も持続可能な企業100社を選定)に11年連続選出(Corporate Knights社ランキングより)
- S&P信用格付け:AA
Sun Life Hong Kong
- アジアの中心拠点として1892年に設立
- MPF(香港の強制年金制度)の積立金を預かっており、預かり総資産は香港内第3位
- S&P信用格付け:AA-
⇩サンライフ社の詳細は下記記事をご覧ください⇩
Stellar(ステラ)商品概要
サンライフ香港提供のStellar(ステラ)商品パンフレットはこちら(英語)
- 保険料払い込み期間:2年払い or 全期前納(前納分の金利は1.5%)
- 通貨:米ドル
- 契約可能年齢:0歳から80歳まで
- 保険期間:被保険者120歳まで
- 被保険者:0歳以上
- 保険料の支払いモード:月払、半年払、年払
- 保険料の支払方法:銀行送金かクレジットカード
- 健康診断:不要
運用リターン一例
契約者
・35歳
・男性
・非喫煙者
・保険料払込総額:100,000ドル(50,000ドル/年x2年払)
予定解約返戻金
経過年数 | 予定解約返戻金/死亡保障 | 返戻率 | 平均年利 |
---|---|---|---|
7年 | 100,064ドル | 100% | |
10年 | 124,299ドル | 124% | 2.32% |
20年 | 271,396ドル | 271% | 5.25% |
30年 | 544,646ドル | 544% | 5.91% |
- 元本到達予定は7年経過時です。早期解約は元本割れの可能性がございます。
- 解約返戻金は、現在予定の運用ができた場合を想定しており、実際に受取れる金額は変動します。ただ運用実績に関わらず、一定の保証分は常に確定しております。
年金取り崩し例
例えば100,000ドルの保険料を支払い、30年間運用した場合、
65歳から94歳までの30年間、毎月3,000ドルの年金を受け取れる予定です。(受取総額1,080,000ドル・返戻率1,080%)
※現状予定通りの運用ができた場合

死亡保険金
被保険者が死亡した時点の、合計支払保険料と予定解約返戻金のどちらか大きい方が、死亡保険金として指定受取人に支払われます。
ステラの運用方針
- 債券だけではなく、常に一定の株式にも投資をすることで、長期運用で高利回りを期待します。
《投資戦略内訳》
Fixed Income Assets(主に債券):25~80%
Non-fixed Income Assets(主に株式):20~75%
その他の特徴
- 逆相関関係にある債券と株の両方に投資することで、長期スパンで安定的なリターンが期待できます。
- 米ドル建てですので、円資産以外の資産形成が可能です。(円安に対抗できる資産形成)
- 部分解約ができますので、お子さまの教育資金や自助年金としての利用が可能です。
- 契約者・被保険者をいつでも変更できますので、代々資産の継承が可能です。
- 被保険者を2名指定できますので、被保険者の不慮の事故による解約が防げます。
- 現在は香港への渡航なしでお申込が可能です。
ステラのリスク
- 為替リスク:解約時の為替レートにより為替差損・差益が出る可能性がございます。
- 流動性リスク:早期解約は元本割れの可能性がございます。
- 信用リスク:万が一保険会社が破綻した場合、予定通りの返戻金が受け取れない場合がございます。
貯蓄型保険比較(ヴィクトリー vs ヴィーナス2 vs ステラ)
項目/商品名 | ヴィクトリー | ヴィーナス2 | ステラ |
---|---|---|---|
支払回数 | 全期前納・5・10年払 | 一時払いのみ | 2年払のみ |
運用方針 | 債券25~80% 株式20~75% | 債券30~90% 株式10~70% | 債券25~80% 株式20~75% |
元本到達予定 | 8年経過後 | 7年経過後 | 7年経過後 |
最低想定元本 | 7,500ドル | 125,000ドル | 20,000ドル |
契約可能年齢 | 0-80歳(全期前納) 0-70歳(5年払) 0-65歳(10年払) | 0-80歳 | 0-80歳 |
契約者・被保険者変更 | 可 | 可 | 可 |
各貯蓄型保険の予定返戻率(%)(サンライフ社の設計書より抜粋)
経過年数 | ヴィクトリー 全期前納 | ヴィーナス2 一時払い | ステラ 全期前納 |
---|---|---|---|
1 | 0 | 88.00 | 0 |
2 | 0 | 88.00 | 0 |
3 | 4.33 | 88.30 | 3.01 |
4 | 18.38 | 88.70 | 10.06 |
5 | 41.31 | 89.30 | 20.14 |
6 | 66.54 | 90.30 | 40.25 |
7 | 69.83 | 100.00 | 100.06 |
8 | 119.26 | 120.11 | 104.61 |
9 | 126.85 | 130.79 | 108.96 |
10 | 136.29 | 143.47 | 124.29 |
11 | 141.38 | 151.91 | 131.09 |
12 | 150.16 | 160.93 | 140.16 |
13 | 162.24 | 170.57 | 151.84 |
14 | 183.49 | 180.87 | 158.44 |
15 | 192.56 | 191.83 | 165.85 |
16 | 205.23 | 203.55 | 174.92 |
17 | 214.83 | 216.06 | 185.84 |
18 | 225.36 | 229.42 | 197.48 |
19 | 230.32 | 243.69 | 221.52 |
20 | 246.95 | 260.77 | 271.39 |
21 | 263.83 | 277.14 | 284.54 |
22 | 282.40 | 294.11 | 300.27 |
23 | 302.17 | 312.21 | 316.70 |
24 | 323.76 | 331.51 | 333.84 |
25 | 346.41 | 352.08 | 351.81 |
26 | 370.89 | 374.00 | 370.49 |
27 | 397.47 | 397.39 | 389.94 |
28 | 426.37 | 422.33 | 410.18 |
29 | 457.77 | 448.92 | 431.22 |
30 | 484.50 | 477.27 | 544.64 |
31 | 510.99 | 508.41 | 556.46 |
32 | 539.04 | 541.78 | 592.01 |
33 | 576.85 | 577.47 | 629.59 |
34 | 617.44 | 615.63 | 669.57 |
35 | 665.54 | 656.28 | 712.08 |
ステラの特徴
- 保険料支払方法は2年払いか、全期前納(2年分を最初にまとめて支払う)のどちらかなので、ある程度まとまった資金が必要です。
- 予定返戻率は、20年~24年、30年以上の運用継続でヴィクトリー・ヴィーナス2を上回る予定です。長期解約を必要としない資金を運用される場合は、ステラが有効です。
- 予定解約返戻金は、保証分と変動分を足したものからなりますが、保証分が100%に到達するのは15年経過時です。
- ステラは2022年9月末までお申込分は、保険料割引プロモーションの対象となっており、初年度保険料の3%が割引されます。
《例》
50,000ドルx2年払い(保険料総額100,000ドル)をご契約の場合、50,000ドルx3%=1,500ドルの保険料が割引
ヴィクトリーの特徴
- 保険料支払方法が、全期前納、5年、10年から選択ができます。複数年分割払いを希望される場合はヴィクトリーです。
- ヴィクトリーは保険料分割払いができるので、為替リスク分散効果が最も高いと言えます。
- 将来の取り崩し(Withdrawal (引出し)や Partial Surrender (部分解約))のし易さは、最低想定元本(Minimum Notional Amount)が小さいほど、取り崩し可能部分が大きくなります。従って3商品の中では、ヴィクトリーが最も取り崩しがし易いと言えます。(ステラは初期投資金額にも寄りますが、そこそこ取り崩し可能部分は確保できるでしょう。しかしヴィーナス2は、最低想定元本がかなり高めですので、取り崩しを前提としたお申込はあまり向きません。)
- 予定解約返戻金は、保証分と変動分を足したものからなりますが、保証分が100%に到達するのは14年経過時で、3つの中では一番早いです。
ヴィーナス2の特徴
- ヴィクトリー、ステラは2年以内に解約した場合返戻金はゼロですが、ヴィーナス2は、初年度より支払保険料の88%が保証されております。想定外の早期解約でも12%程度の損失で済みます。
- 予定解約返戻金は、保証分と変動分を足したものからなりますが、保証分は初年度から19年経過まで88%のままで、20年経過後100%に到します。3つの中では最も遅いです。
- 保険料支払方法が一括払いのみですが、その分短中期におけるリターンがよくなっています。13年経過まではヴィクトリー、ステラよりも予定返戻率が高くなっており、20年未満の運用であれば、ヴィーナス2は有利と言えます。
3つの貯蓄型保険に類似した特徴
- 運用方針は、ヴィクトリーとステラが債券25~80%・株式20~75%、ヴィーナス2は、債券30~90%・株式10~70%となっており、大きな違いはありません。
- 契約者と被保険者の変更は、いつでも何回でも可能です。代々証券を継承しながら資産形成ができます。
- 元本到達予定は、ヴィーナス2とステラが7年経過時、ヴィクトリーが8年経過時です。
- 契約時に健康診断は必要ありません。
- 香港に渡航せず申し込みが現在は可能です。
結論:ステラが適している方
- 自助年金やお子様の教育資金をご検討中の方
- 代々資産を継承したい方
- 銀行預金よりリスクを取った外貨運用をされたい方
- 20年以上の運用期間を前提としてお申込が可能な方
ヴィクトリー、ヴィーナス2、ステラそれぞれに特徴がございますので、ご自身の運用目的に合った貯蓄型保険を是非ご利用ください。
貯蓄型保険に関する詳細・ご不明点・各種ご相談は、お気軽に無料個別相談よりご連絡くださいませ。
ヴィクトリー・ヴィーナス2の詳細は、下記の記事よりご覧ください。