台湾駐在中にはじめたい-老後に備える複数の収入源の確保 其の2

保険会社の運用とは

今回は其の1の続きです。(まだの方は、下記の其の1をまずお読みください)

其の1では、保険会社はお客様から預かった保険契約に対し、将来必ず支払いが発生するため、確実な堅い運用が要求されるとのことでした。

では実際保険会社はどのような運用をしているかというと、国債や社債といった所謂「お金を貸す運用」です。貸すことで、金利と元本が戻ってくるのが前提の運用です。

お金を貸す運用の中で、最も信用が高いものとして「国債」が挙げられます。国が支払いの約束を守らない(債務不履行)と、それは国の破綻を意味しますので、通常起こりません。国債には、期間が10年物・20年物・40年物などがあり、保険会社は様々な国債を購入し運用します。また保険会社は国債だけではなく、様々な社債にも分散投資することで、リスクをヘッジしながら運用します。

最近では、株式を含んだ保険商品もございますが、保険会社の運用の基本は債権という理解で差し支えございません。つまり保険を契約することは、保険会社を介して、様々な債権に分散投資して運用しているのと同様です。

利回り

ではお金を貸す運用で得られる期待リターンはどれぐらいでしょうか。以前ご紹介したことがございます、シーゲル博士著「株式投資」が参考になります。

シーゲル博士は、過去200年における世界債権利回りの統計を取りました。債券の名目リターンは、インフレ率が2%の場合、約5%程度だったそうです。インフレ率を超えていれば実質ベースで目減りしませんので、債券運用(=保険での運用)することは、資産保全に十分理にかなった運用といえます。

しかし最近の米国債の利回りは、

10年物が0.67%
30年物が1.41%

です。過去平均リターンと比較するとかなり低いです。すると、保険会社で運用しても、主要投資先の米国債がこの低金利では十分なリターンを導き出すことが難しいのではないか、とご心配になられるかもしれません。

しかし保険会社の運用は、過去にさかのぼり無数の債権で分散運用しております。国債金利が低下しても、その影響を受けるのは、保険会社が運用しております全体の、ほんの一部の償還分のみで、ほとんどは今までと変わらず運用が継続しているわけです。入れ替わらない運用分は、ずっと昔に購入した高い金利の国債や社債も含まれており、今金利が下がったからと言って全体に与える影響はごくわずかです。(継続して下げ(上げ)続ければ、その影響は徐々には予定利回りや新規商品に反映されることとなります。)

保険で運用するメリットは、世の中の債券金利の変動の影響を、直接的にすぐには受けないことです。(逆に世の中の債権金利が上がっても、すぐに保険商品の利回りは上がらないということです。)

香港の保険を活用してできる収入の例

香港の「サンライフ香港」という保険会社が提供しております《Victory》という米ドル建て終身保険は、債券だけでなく株式にも投資をしながら、長期で安定的なリターンを目指す貯蓄型保険です。この債券+株式という保険商品が、最近の香港ではかなりメジャーです。

35歳・男性・非喫煙者が、
保険料10,000米ドルx5年払い(合計50,000米ドル)
で運用を始めたとします。

そのまま65歳(30年間)まで運用すると、予定返戻金は235,000米ドルです(元本の4.7倍)。そして65歳から毎年14,400米ドル(毎月1,200米ドル)を年金として100歳まで取り崩しても、100歳時に350,000米ドル残ります。この場合の年利は5%超です。ある程度の元本と金利が一度確保できれば、このような安定収入を作ることができます。ただこのプランが成立するのは、現在では米ドル建ての運用の場合です。日本の保険は、日本国債の利回りが低いため、同じような商品を設計することが現状難しいです。是非台湾にいらっしゃる間に、ライフプランニングを一度立ててみませんか。

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