【動画付き】≈台湾在住者必見≈ 台湾在住日本人が申込可能な資産運用ツール「貯蓄型保険」 商品別利回り徹底比較!

台湾在住日本人を受け入れている保険会社

台湾駐在で少しずつ溜まってきた台湾ドルを、日本より利回りがよい海外の保険で運用される方は多いです。台湾駐在中の日本人を引き受ける保険会社はございますので、日本帰国まえに加入しておこうとなります。

しかしながら利回りだけで飛びつくのも問題です。保険は長期契約が前提ですので、長い目で見たその保険会社の信用リスク、その国のカントリーリスク、また現地通貨の保険であれば為替リスクも加味する必要がございます。駐在員の方は、日本帰国後の事務手続きも踏まえ、安全度・信用度が高い地域の保険を選択したいところです。

アジア地域であれば、私は香港かシンガポールをいつもご推奨させていただいております。一番の理由は、両地域はニューヨーク、ロンドンに並ぶ世界トップクラスの金融先進地域であり、主要産業が金融だからです。自国経済を支える産業産業には、常に政府の後ろ盾がございます。両地域とも金融業界の法律や監督は非常に厳しく、これはつまりお金を預ける側にとって大きな安心材料です。今回は台湾駐在日本人が、香港で契約可能な の貯蓄型保険を比較・解説いたします。

現在香港には、地場系、外資系含め全部で53社の生命保険会社(※)がございます。ちなみに日本は42社の生命保険会社が営業しております。香港の人口は日本の18分の1ですから、対人口比でみると、香港の方が圧倒的に競争が厳しいマーケットです。

※損害保険会社も、香港91社、日本53社で香港の方が多いです。

海外居住日本人が申込可能な、代表的な保険会社を商品別に予定返戻率と合わせて動画でまとめております。

保険会社概要

Sun Life Hong Kong(サンライフ香港)

  • 本社はカナダ(1865年設立)
  • カナダ・アメリカ・シンガポールで上場
  • 香港は1892年に進出
  • 格付けはカナダ・香港ともにAA-(S&P)
  • https://www.sunlife.com.hk/en/
  • 主な貯蓄型保険:Victory, Vision, Commitment, Life Brilliance, Bright UL Wealth Builder

Prudential Hong Kong(プルデンシャル香港)

  • 本社はロンドン(1848年設立)
  • イギリスで上場、英国最大手保険会社
  • 格付けA(S&P)(イギリス)
  • 香港は1964年に進出
  • https://www.prudential.com.hk/en/
  • 主な貯蓄型保険:Evergreen Growth Saver Plus 2

FTLife Insurance Company Limited(FTライフ香港)

  • 前身はベルギーのアジアス
  • 2016年に香港財閥系不動産大手New World Development(香港上場)の傘下に
  • 香港、中国を中心にアジア全域に保険とアセットマネージメントサービスを展開
  • 格付けA-(Fitch)
  • https://www.ftlife.com.hk/en/
  • 主な貯蓄型保険:Regent Prime

YF Life Insurance International Ltd(YFライフ香港)

  • 前身はアメリカのマスミューチュアルアジア
  • 現在は中華系金融グループYunfeng(香港上場)の傘下に
  • 格付けA-(Fitch)、A3(Moody's)
  • http://corp.yflife.com/en
  • 主な貯蓄型保険:Infinity Saver 3

FWD Life Insurance Company Limited(FWDライフ香港)

  • 2013年中国系Pacific Centuryグループの保険部門として設立
  • 2017年日本の富士生命買収(現FWD富士生命)
  • 2020年Metlife Hong Kongを買収
  • 格付けBaa3(Moody's)
  • https://www.fwd.com.hk/en/
  • 主な貯蓄型保険:MaxFocus Achiever, MaxFocus Infinity

どの保険会社がよいか

香港の主要産業は世界に認められた金融です。世界に通用する金融を維持するために、金融機関に対する様々な法律が厳格に整備されております。保険業においては、保険業監管局(Insurance Authority)が独立機関として保険会社、保険代理店・保険ブローカーを監督しており、香港内の保険会社は、過去において破綻した保険会社は一社もございません。上記5社も企業規模の大小はございますが、破綻リスクは極めて低いと思われますが、いくつかの項目から比較をしてみます。

信用格付け

有名な信用格付け会社としまして、S&P(スタンダードアンドプアーズ)、Fitch(フィッチ)、Moody's(ムーディーズ)が挙げられます。各社それぞれの物差しで、国債・社債の償還能力や企業の財務調査を行っており、総合的な判断材料として格付けを利用することができます。(ウィキペディア:信用格付け)その中でも金融業界で最も参照されるのはS&Pです。その点ではAA-を獲得しているサンライフ香港は一番信用力が高いと言えます。また支社にもかかわらず、本社同様にS&Pの格付けを申請し、同格を獲得している点はプラス材料と言えるでしょう。

保険会社名格付け
サンライフ香港AA-(S&P)
プルデンシャル香港A(S&P)(イギリス本社の格付け)
FTライフA-(Fitch)
YFライフA-(Fitch) A3(Moody's)
FWDライフBaa3(Moody's)
ブログ投稿時の最新の格付け

知名度

日本人の知名度では、FWDが2017年に富士生命を買収し、社名もFWD富士生命となっておりますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。FWD富士生命は、保険料収入ベースでは国内1位の第一生命の18分の1(2020年)ですので、日本マーケットでは中堅クラスの保険会社です。
ちなみに日本にはプルデンシャル生命が進出しておりますが、日本のプルデンシャルはアメリカが本社です。香港のプルデンシャルは、本社はイギリスで別会社です。同名ですが両社には資本関係等は一切ありません。

歴史

最も歴史があるのは、プルデンシャル(イギリス)で1848年設立です。また香港で最も長く営業している保険会社は、サンライフ香港で1892年設立です。

保険会社名設立
サンライフ香港1892年(香港) (本社カナダは1865年)
プルデンシャル香港1964年(香港) (本社イギリスは1848年)
FTライフ2016年(香港) (前身はAgeas・Fortisなどで1990年後半)
YFライフ2019年(前身のマスミューチュアルアジアは1975年香港進出)
FWDライフ2013年(香港)(前身はING Insurance

FTライフ・YFライフ・FWDライフは、買収後社名が変更されました。「買収」と聞くと、日本では少しネガティブなイメージがあるかもしれませんが、保険業界では買収・合併でむしろ信用力が上がることはよくある話です。

規模

最後に総資産でみたランキングです。今回は、Brand Finance : https://brandirectory.com/rankings/insurance/tableをの保険会社トップ100(2021年)を参照しました。
この5社の中では、
サンライフが36位
プルデンシャルが第38位
の2社がトップ100にランクインです。ちなみに日本生命は第19位で日本勢トップです。

予定解約返戻率とは

最後に、動画で取り上げております予定解約返戻率をご説明いたします。貯蓄型保険の予定解約返戻金は、

保険会社が必ず約束する「保証分(Guaranteed)」と、
現状予定している配当・金利の「非保証分(Non-guaranteed)」
を足したもの

です。「保証分」は保険会社が証券発行時から約束する分で、ご契約以降変動はしません。一方「非保証分」は証券発行時の予定で、将来運用次第で上下変動します。変動することを嫌う方がいらっしゃいますが、将来予想以上のインフレをするようなことがあれば、この「非保証分」に反映されることでカバーできるメリットがございますし、長期においては平均に収束することを前提にすれば、多少の上下はあっても設計書に近い数字に落ち着くことを前提としております。昨今の香港で販売されている貯蓄型保険のほとんどが、この「保証分・非保証分」に分かれた予定解約返戻金のタイプとなっており、今回動画でご紹介している商品は全て当てはまります。

ぜひ一度日本で販売されている同様の外貨建て貯蓄型保険と比較してみてください。予定利回りの差に驚かれることと思います。

個別相談は随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

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