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定期預金の代わりに保険で資産運用はありかなしか?
Time Deposit

資産運用の方法は多種多様ですが、定期預金はもっとも手軽な資産運用手法のひとつです。預金者は今すぐ必要としない資金を銀行に貸し(預け)、銀行はその資金を、今すぐ資金を必要とする人に貸し出します。そして貸出先から貰う金利を、銀行と預金者で分け合うのが定期預金の原理です。

定期預金のお金の流れ

定期預金のメリットは、下記の3点です。

1.銀行が約束してくれるので割と安心(銀行による)
2.更に1000万円以下の預金であれば、政府が最終的には元本を保証してくれる(ペイオフ制度)
3.現金が必要になれば、解約(現金化)がすぐできる(流動性が高い)

では過去の定期預金金利を観てみます。下記は1961年以降の郵便貯金の定期預金(平均金利)の推移です。

戦後復興経済、朝鮮戦争好景気、そして東京オリンピック景気からバブル経済に至る数十年は、総じて5%以上の金利は当たり前の時代でした。7%を超えるような高金利の時期もありましたが、当時は景気も良く、物価上昇率も高かったので、7%の金利も普通に受け入れられていました。ちなみに5%の金利であれば、100万円の定期預金は1年後に105万円、5年後に127.6万円、10年で162.8万円になりますから、金額としては十分に増えていくのが実感できました。しかしバブル経済崩壊以降、金融政策は、金利を下げることで景気を刺激しようとする緩和政策に舵を取りましたので、金利は下落していきました。その後景気は大きな回復刷ることなく、そのまま金利は下げ続け、とうとう底をついている状態です。金利0.01%ですと、100万円の定期預金に対して1年後に貰える金利は100円です。

一方忘れてはならないのは、日本銀行は2013年頃から年2%の物価上昇目標(インフレターゲット)を導入しているということです。つまり経済が目標通りインフレすると、定期預金で運用すると、資産価値は目減りしてしまうわけです。結局のところ、金融緩和政策は、お金を借りたい人にはとても有利な環境ですが、お金を貸す(預ける)人には、収益を上げにくい環境です。

継続的な金融緩和政策と物価上昇目標を踏まえると、今の定期預金は資産運用に適した方法とは言い難いのはお分かりいただけるかと思います。そこで代替案として、「保険」を利用される方が最近増えております。その理由をお聞きすると、一番多い回答が、

「定期預金より金利がいいから」

です。実際予定利率で1~1.5%ぐらいが今の日本での相場だと思います。日銀のインフレターゲットが達成されてしまうと、この保険利回りでは足りないのですが、定期預金の0.01%に比べればまだマシだから、と言う方も本当に多いようです。

単純な数字の比較では、保険が勝者ですが、保険のデメリットも理解されているかどうかがポイントです。保険のデメリットは大きく2つです。

1.保険会社が破綻すると、元本割れのおそれがある
2.短期で現金化しようとすると、ほぼ元本割れする

貯金替わりに保険で運用すればよい、といった軽い気持ちで契約される方がいらっしゃるのですが、満期前に急遽現金が必要になってしまった場合、保険は(保険契約の内容にも寄りますが)早期解約手数料がかかるので損するケースがほとんどです。一方定期預金は、1年更新であれば最大1年待てば現金化できます。

何故保険の金利がよいのかは、その分何かしらリスクを多く取っているからに他なりません。今回の保険の場合は、「流動性リスク」を余分に取っているため、定期預金はより金利が高いのです。

ですからご自身で許容できるリスクによって、運用先も変わり、そして得られるリターンも変わります。単純にリターンがいいから、といった判断はできるだけ避けるようにし、リスクを明確にし、より目的にあった資産運用を心がけてください。

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